社会福祉士・精神保健福祉士。修士(人間福祉学)

これまで、主に就労支援を中心に障害福祉分野で活動をしてきました。

大学で社会福祉を学び、「障害のある方が地域に出ることはすばらしい」と教わってきました。大学卒業後、障害のある方の就労支援に携わり、多くの方が一般企業に就職をしていきました。そこにはいきいきとはたらく姿があり、充実した生活を送る姿がありました。

一方で、地域に出ることにはリスクもあり、また、そのリスクにまっさきに飲み込まれるのは社会的に弱い立場に置かれている方たちであることも知りました。

キャッチセールスや借金、さまざまな団体からの勧誘など… 地域に出たことで、トラブルに巻き込まれ、生活が破綻してしまったケースを目の当たりにしてきました。

「地域に出たときリスクに向き合わなければいけないのでは?」こんな想いが心の中にずっと横たわっていました。

その後、精神科の分野やグループホームでの勤務を経験しても、この疑問を払しょくするには至らず、一念発起して大学院(修士)でこの問題に向き合うことにしました。

その準備をするなかで、「刑務所の中に障害のある方が多くいる」ということを知り、研究することとしました。

その研究過程で出会ったのが「東京TSネット」の活動でした。当初は、研修に参加するなどのかかわりでしたが、更生支援コーディネーター養成研修を受け、実際に被疑者・被告人段階の障害のある方の支援を弁護士と協働して行っています。

現在は、専門学校や大学等で社会福祉士や精神保健福祉士の養成にかかわりつつ、地域活動支援センターや低所得者の支援を行うNPO法人で活動し、ケース依頼があった際は更生支援コーディネーターとして活動をしています。

「たのしく生きる」をモットーに誰もがたのしく生きれるための支援を行いつつ、すべての人がたのしく生きることができる社会となるよう、社会への働きかけはどうあるべきなのかを考えています。